こんにちは、ぼくです!
先日、ソニーのミラーレス一眼カメラ α7 III (α7markⅢ) を買いました。キャノンのカメラ(EOS 7D)からの乗り換えでしたのでいろいろ悩みました。その時のことをメモしておきます。基本的に手持ちの EOS 7D との比較になりますが、キャノンの APS-C なカメラからソニーのフルサイズのEマウントなカメラ(α7、α9)に買い換える場合も参考になると思います。
フルサイズ Eマウント
α7 はフルサイズのEマウントです。以前からの NEXシリーズ や α4桁シリーズ(α6500等) と同じマウント形状ですが、α7 の方がイメージセンサーサイズが大きく、35mmフィルムと同じ(24 mm×
もちろん、今までぼくが買い揃えたキャノンの EFマウント用のレンズ はそのまま使えませんが、変換アダプター(MC-11)がSIGMAから発売されています。最初はこのアダプターを使いつつ、Eマウントのレンズを買い足して行きたいと思います。
これで物理的にマウントは変換できますが、基本的にSIGMA製レンズ用に設計されたものなので、レンズによってはAFが効かなかったり、そもそも取り付けられなかったりするようです。
APS-C から 35mmフルサイズ とセンサーのサイズがかわりますので、APS-C 用レンズの場合は APS-C のサイズをはみ出た部分は黒くなってしまいますので注意です。α7には自動的にクロップ(切り取る)する機能がついていますので、画素数は APS-C 相当に減りますが使用することは可能です。
キャノンの有名な撒き餌レンズこと、EF-50mm 1.8 IIの場合は、フルサイズ用なので EOS 7D につけると画角が1.6倍の80mmになってしまっていましたが、α7ではちゃんと画角が変わらず使えます。ようやく本領発揮です(笑)
2400万画素の35mmフルサイズCMOSイメージセンサー
画素数が EOS 7D の 18MP から α7 III は 24MP(メガピクセル) へと増加しています。 ぼくはプリントしても 2Lサイズ までなので。4Kテレビで表示するとしても24MPあれば十分と思っています。 APS-C のレンズをつけてクロップされたとしても 10MP なので十分使えると思います。
一方、ポスター作成など大きく引き伸ばして利用する可能性がある方は、より解像度の確保できる α7R シリーズ(α7RIII、 α7RIV)の方が向いているかもしれません。
4K60p動画、2K120pスローモーション動画も撮れる
EOS 7D の動画は Full-HD 30p が限界でしたが、α7 III では 4k で 60p、Full-HD においては 120fps のスローモーション動画まで撮れます。メインでは使わない機能だとしても、遊びで使ってみたいですし、どんな映像が撮れるかワクワクしますね
余裕の高感度 ISO51200(拡張204800)
一昔前のカメラを使っているひとからしたら、桁を間違えてるのかの思うほど高いISOの数値です。実際に使ってみないとわかりませんが、暗めの室内でもフラッシュなしで相当頑張れそうです。
本体内手ぶれ補正
本体内に手ぶれ補正機構がついています。手ぶれ補正機能がないレンズを複数持っているので、ぼく的にもこれはとても嬉しいです。手ぶれ補正付きレンズを使うと本体+レンズ内の補正でより強力な補正がかかるようです。
電子ファインダー(EVF)がすごい
光学ファインダー(OVF)はレンズを通した実像がそのまま見えるというメリットがありますが、ミラーやプリズムで取り込んだ光を反射させてファインダーまで導く仕組みが必要なため本体が大きく・重くなりがちです。また、ピクチャーエフェクトや露出は反映できないため実際に撮れる画像とはずいぶん異なるため、撮影ごとに確認が必要です。
一方、電子ファインダー(EVF)はファインダーの中に小さいディスプレイが埋め込まれていて、そこに表示された画像を見ています。基本的にライブビュー液晶に写る画像と同じ画像が写ると思ってください。表示のまま撮れるため、撮影して画像を確認したら思ったより暗かったから設定を変更して撮影し直し…という手間は少なくなります。ファインダーを覗いたまま撮影画像のプレビューやメニュー操作をすべてこなすことができるのも便利と思いました。
サイレントシャッター
メカシャッターを使わず、電子シャッターだけで撮影することができます。これでシャッター音を完全に消すことができます。α7 II には無かった機能で、α7 II より後発の α6500 には搭載されていたので、これだけでα6500買おうかと思っていたくらい。
もちろん以下のようなデメリットもあります。気をつけて積極的に使っていきたいです。
- フリッカーが起きやすい
- 高速で動くものは歪みやすい(ローリングシャッター現象)
- HDR撮影など同時に使えない機能がある
- フラッシュは使えない
Eマウントは対応レンズが少ない?
Eマウントは2010年に開発された新しいマウントのため、レンズのラインナップが少ないことが気になりました。もともと APS-C 専用 マウントとして登場したこともあって、フルサイズ対応のレンズとなるとさらに数が限られます。マウント変換アダプタ(EF -> E)のおかげで安心感はありますが、
一方、キヤノンの EFマウント に対応するレンズは豊富に存在し、中古で手に入るレンズの種類も数量も十分です。
SIGMA や TAMRON から多くのレンズが発売が予定となっていますので、時間が解決してくれはず。。。カメラ業界がミラーレスへ向かっていくと言われていますので、レンズメーカー各社はその中でも先を行っているEマウント用レンズを先行開発しておいて、その後別のマウントへ展開して行くという戦略が容易に予想されます。
参考にしたサイトのリンクを貼っておきますね。
SIGMAがフルサイズ対応のEマウントレンズを一気に9本発表。みなさんどれが欲しいですか?
https://www.gizmodo.jp/2018/02/sigma-full-frame-e-lens.html
タムロンは既存のレンズのEマウント版を作るつもりはない。目指すは小型軽量高品質レンズ
https://mandy-studio.com/2018/03/29/tamron-interview-by-dpreview/
SIGMA 製レンズの場合はマウント変更サービスも展開されています。
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/service/se_mount/
アクセサリーシュー
フラッシュ等を取り付けるためのアクセサリーシューの形状は同じですが、電子接点の形が違うため調光制御はできません。他社製のスピードライトでもシャッターと同期して発光させることはできるので、マニュアルモードで手動で使うことは可能といわれています。ググれば実際に試したひとの記事がちらほら出てきました。手持ちのキヤノンのスピードライトを流用したとしても、何度もリトライできる室内のブツ取りでは十分かもしれません。
とはいえ、マニュアルモードだけでは不便なので、αシリーズで採用されているマルチインターフェースシュー対応のフラッシュは後々買い揃えることになりそう。サイバーショットやハンディカムと互換があるそうなので、ソニー製品で揃えているひとには嬉しいかも。
マイクスタンド、水準器など、単純に接続するだけのアクセサリならそのまま接続可能のようです。
その他
その他細々としたスペックについて一言コメント
- デュアルスロット装備・・・メモリースティックにも対応
- USB充電対応・・・モバイルバッテリーから充電できるので外出先でバッテリー問題で悩むこと無し
- USB microB、Type-C 2ポート搭載。同時利用可能なので、充電しながら、PCと接続してリモート撮影やアクセサリー接続が可能。
- Wi-Fi対応・・・PCやスマホと接続して無線でバックアップ
- Bluetooth対応・・・位置情報(GPS)をスマホから取得、スマホを使ってリモート撮影ができる
- ステレオマイク内蔵・・・動画を撮るときに重要
- マイク/ヘッドホン端子・・・動画を撮るときにとても重要
- 瞳AF・・・ポートレートにとても役立つ
- 重量約565g・・・一眼にくらべて軽い(EOS 7D 約820g)
- カスタマイズ可能なマイメニュー・・・使いやすくカスタマイズできる
- カスタマイズ可能な物理ボタン4つ・・・カスタマイズ性高し
まとめ
調べれば調べるほどどんどん物欲が。。。
- どこをとっても EOS 7D を凌駕する性能。最新の一眼レフカメラと比べても遜色ない性能
- マウントアダプタ(SIGMA MC-11)で手持ちの EFレンズ も無駄にならない。(物理的にはすべて付くことが判明)
- アクセサリーシューは形状的には互換あり
- 今後次々と発売予定の他社製レンズ
疑問点はほぼクリアしたつもり。。。マウント変更して乗り換えてもなんとかなるような気がしてきました。