GoPro Hero10 Black でクラウドにバックアックしたときに撮影日時がずれる問題

調べたところ、どうやらクラウドバックアップ対応の GoPro で昔からある問題のようです。

クラウドバックアップ対応製品

クラウドバックアップに対応している製品は以下の通り。Fusion以外のHERO5以降のGoProで対応しています。

  • HERO5 Session
  • HERO5 Black
  • HERO6 Black
  • HERO (2018)
  • HERO7 Black/Silver/White
  • MAX
  • HERO8 Black
  • HERO9 Black
  • HERO10 Black

動画の撮影時刻(タイムスタンプ)がずれる

クラウドにバックアップされ動画の撮影時刻をみてみると、実際の時間から9時間進んでいることがわかります。9時間と聞いてピンと来たかもしれませんが、これはUTC(協定世界時)とJST(日本標準時)の時差です。

GoPro本体でタイムゾーンを持っていないことが原因

いきなり結論ですが、GoProのサポートサイトに公式のコメントがありました。

When uploading media straight from the camera to the cloud, the time used is UTC because the cloud does not have any timezone information. To illustrate, it will be all good if you live at GMT (=UTC), but if you don’t, then the time will be different than your actual timezone.
Time/date is reflected accurately when the upload is done from the camera to the app. It is a technical issue for which we have yet not found a solution – a solution would be that cameras themselves have a timezone. We are not there yet for many complicated reasons as well.

GoPro サポート ハブ / GoPro.comへ自動アップロードすると時間が9時間ずれます

カメラから直接クラウドにアップロードしたときは UTC が使われます。なぜならクラウドはどのタイムゾーン情報ももっていないからです。GMTに住んでいる場合は問題ないが、そうでない場合はあなたの実際のタイムゾーンと時間がずれます。
カメラからアプリへのアップロードされたときは時刻・日時が反映されます。これは技術的名問題であり、まだ解決策が見つかりません。
解決方法はカメラ自体がタイムゾーンを持つことです。多くの複雑な理由から我々はまだ実現できないません。

カメラのファームウェアのアップデートで簡単に解決しそうな気がしなくもないですが、これだけ昔から放置されているということはかなり優先度が低いバグなのかもしれませんね。GPSも積んでるし、GoPro本体で確認したら正しい時間が出ているのですけど。。。

回避方法

公式コメントから、回避方法としては、自動バックアップを使用せずにスマホアプリ(GOPRO QUIK)で一旦スマートフォンに取り込んでからアプリからクラウドにバックアップするとよさそうです。試してみたところ WiFi でも USB でもどちらでも大丈夫でした。USB3.0に対応したケーブルとスマートフォンであれば高速にバックアップできて便利です。

また、SDカードからPCに取り込んでブラウザからバックアップした場合も試してみましたが、やはりずれてしまいました。PCで動画編集する場合はわざわざアプリ経由でバックアップなんかしないと思うのでこの制約はかなり不便です。

せっかくサブスクに加入して自動バックアップが使えるのに、タイムスタンプのためにアプリ経由でバックアップするのは納得いきませんよね。。。