PS5と一緒に買うべきモノ[PS4とのスペック比較アリ]

2020年11月12日に PlayStation5 (PS5)が発売されました!ゲームの画質、ロード時間の比較などは他のサイトに譲るとして、PS5に搭載された最新デバイスについてPS4と比較しながら、PS5の性能を最大限活用するための周辺機器についてまとめました。PS5購入に合わせて家のガジェットをアップデートするためのメモです。

PS4から何が変わったの?

PS4、PS4 pro、PS5を簡単に比べてみました。

PS5 (CFI-1000シリーズ)PS4 pro (CUH-7000シリーズ)PS4 (CUH-1000Aシリーズ、初期型)
CPUx86-64 AMD Ryzen “Zen2”,
8 cores / 16 threads
3.5 GHzまで可変
x86-64 AMD Jaguar
8cores
2.1 GHz
x86-64 AMD Jaguar
8cores
1.6 GHz
GPUAMD Radeon RDNA 2 -based graphics engine
レイトレーシング アクセラレーション
2.23 GHzまで可変(10.3 TFLOPS)
AMD Radeon based graphics engine
4.20 TFLOPS
911MHz
AMD Radeon based graphics engine
1.84 TFLOPS
800MHz
メモリGDDR 6 16GB
448 GB/s
GDDR 5 8GB
218GB/s
GDDR 5 8GB
176GB/s
ストレージCustom High Speed SSD 825GB, PCIe 4.0 × 4
5.5 GB/s
HDD 1TB/2TB
SATA3.0 (6GB/s)
HDD : 500GB
SATA2.0 (3GB/s)
拡張ストレージNVMe M.2 スロット (Type 2230/2242/2260/2280/22110, PCIe 4.0 × 4)
USB マスストレージ
USB マスストレージUSB マスストレージ
光学ドライブUltra HD Blu-ray (66G/100G) ~10x CAV
BD-ROM (25G/50G) ~8x CAV
BD-R/RE (25G/50G) ~8x CAV
DVD ~3.2x CLV
映像出力HDMI 2.1対応
4K120Hz, 8K
HDMI 2.0b
4K/HDR対応
HDMI 1.4a
2K HDR対応
音声出力光デジタル端子光デジタル端子
USBUSB Type-A (USB 2.0)
USB Type-A (USB 3.1 Gen2 10Gbps) ×2
USB Type-C (USB 3.1 Gen2 10Gbps)
Super-Speed USB (USB.3.1 Gen1 5Gbps) ×3
AUXポート
Super-Speed USB (USB.3.1 Gen1 5Gbps) ×2
AUXポート
ネットワークEthernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T)
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz, 5GHz Wi-Fi 6)
Bluetooth 5.1
Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T)
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz, 5GHz)
Bluetooth 4.0
Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T)
IEEE 802.11 a/b/g/n (2.4GHz)
Bluetooth 2.1
質量PS5 約4.5kg
PS5 デジタルエディション 約3.9kg
約3.3kg約2.8kg
最大消費電力PS5 350W
PS5 デジタルエディション 340W
310W250W

PS4から進化した部分を赤字にしてみました。CPU、GPU、メモリが高速・大容量になったのはもちろんですが、搭載されている各種デバイスがすべてアップデートされています。具体的に見ていきましょう。

NVMe M.2 スロット SSDを追加できる

NVMe M.2 スロット は PC でおなじみの SSDを接続するためのスロットです。

PS4ではストレージを拡張するためにUSB接続のHDDが利用できました。PS5では本体のストレージには超高速なSSDが採用されています。このため、速度の遅い USB HDD には PS5のゲームをインストールすることができません。そこで、M.2 スロットを使って 内蔵SSD と同程度の高速 SSDを追加できるように設計されています。

PS3、PS4時代から PlayStation はユーザーが内蔵ストレージを換装(交換)できるようになっていて、ガジェット好きなユーザからも一目置かれていました。今回も市販のPC用パーツをつかってストレージを拡張できるみたいなので、とても期待しています。PlayStation公式Blogには発売後のソフトウェアアップデートで対応とかかれていて、対応するM.2 SSDは後日案内されるとのこと。

・PS5で使用するためには、特定の種類/速度のM.2 SSDが必要ですか?

はい。規定する最小パフォーマンスレベルを満たす必要があり、それらの詳細については後日ご案内予定です。

https://blog.ja.playstation.com/2020/11/10/20201110-ps5/

PCのマザーボードメーカーのように、動作保証したSSDの型番を公表してくれるとありがたいですね。内蔵のSSDのスペック(PCIe 4.0 × 4, 5.5 GB/s)と同等かそれ以上の性能を求められると思われますが、現在普及しているコスパのよい M.2 SSD は PCIe 3.0 ×4 のものなので、先走って購入しないことをオススメします。今後のアップデートを待ちましょう。

ぼく的には、数年後(?)とか、PCIe 4.0 ×4対応の M.2 SSD の価格がこなれてくるまで待とうと思いますよ。

現在発売されている PCIe 4.0 ×4対応の SSD のなかで有名どころを載せておきます。

SSD については以下のエントリでもまとめていますのでご参考に。

手持ちの自作PCに SSD を追加するにあたり、規格について調べてみました。もっと詳しいサイトは正直たくさんあると思うので、忙しいひとのた...

Ultra HD Blu-lay 搭載

今後増えてくる4K対応のBlu-layディスクの再生に対応したドライブが搭載されています。

バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー 35th アニバーサリー・エディション 4K Ultra HD + ブルーレイ...

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4K120Hz, 8Kに対応 (HDMI 2.1)

HDMI規格も最新に対応することで、4K 120Hz や 8K(アップデートで対応)まで対応しています。参考のためにHDMIのバージョンと解像度・リフレッシュレートの対応表を載せておきます。

~HDMI 1.4HDMI 2.0HDMI 2.1
2K/60Hz, 120Hz
4K/60Hz×
4K/120Hz××
8K/60Hz××

4K 対応のモニター/ テレビ の場合、HDMI のバージョンが 2.1 かどうかで PS5の性能をフルに活用できるかが決まってきます。購入の際は注意したいです。

2020年11月現在、発売されているテレビでは HDMI 2.1 対応のテレビが数機種しかないようなので、少し待った方がよいかもしれません。PCモニターもまだ存在しないようです!PS5はまだ普及していない最先端の規格を搭載しているということで驚きですね。

とはいえ、せっかくPS5を買ったので、綺麗な4Kモニターで遊びたいですよね。すべてのタイトルが4K 120Hzに対応してくるとは思えないので、現実的な選択肢としては、HDMI 2.0 の 4K PCモニターで十分と思います。(ローンチタイトルの 「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」や「デモンズソウル」でも 60fps が上限みたいです)

解像度を犠牲にしてもフレームレート優先したいという場合は 2K 120Hz 対応のモニターもあります。

USB 3.1 Gen2 10Gbps

USB HDD を外付けドライブとして利用する場合、PS4の2倍の速度で、より高速に転送することができます。といっても、そこまでHDDの読み書き速度がUSBに比べて遅いため、USB接続のSSDを利用すると良いと思います。前面のType-Aポートは遅いUSB2.0ですので(コントローラ専用?)、接続するときは背面ポートに繋ぎましょう。

IEEE 802.11 ax (Wi-Fi 6)

Wi-Fiの最新規格である Wi-Fi 6に対応しています。PS4 slim / pro でも IEEE 802.11 ac (5GHz) で高速なWi-Fiに対応していましたが、さらに早くなります。比較のために Wi-Fiのバージョンの比較表を載せておきます。

無線LAN規格最大通信速度
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6)9.6Gbps (4.8Gbpsまで製品化)
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5)6.9Gbps
IEEE802.11n (Wi-Fi 4)300Mbps
IEEE802.11a54Mbps
IEEE802.11b54Mbps
IEEE802.11g11Mbps

ネットワークの速度にこだわって、これまで有線LANを使ってきた方もいると結構いると思います。ぼくもそうでした。PS5では有線と比べても遜色ないくらい高速なWi-Fi6に対応しているため、そろそろ無線化を検討してみてもよいかもしれません。

まとめ

PS5の進化したスペックを見てきましたが、PS4が発売された2010年代と比べると各種デバイスが劇的に進化していることがよくわかりました。手持ちのルータ、周辺機器ではPS5の性能を活かしきれない場合もあるため、PS5購入にあわせて(向けて?)一新するのもよいと思いました。

最後に発売前に話題になった、公式の分解動画を載せておきます。