リモートデスクトップ(RDP)で接続先PCのフリーズ対策

ぼくです。働き方改革でテレワーク(リモートワーク、WFH)でリモートデスクトップ接続(RDP)する機会が増えてきました。windowsの更新や、突然のフリーズでRDPの応答がなくなってしまう現象に遭遇することもありました。

フリーズしたPCをリモートで再起動させる方法を2つご紹介しておきます。

(1) スマートプラグを使う方法

スマートスピーカー(Amazon Echo, Googleホーム/nest, LINE Clova)に対応したスマートプラグ(コンセント)です。これをつかってリモートで電源ON/OFFを制御してみたいと思います。後述しますが、PCが自動電源ONに対応している必要がありますので、BIOSのメニューで対応しているか確認してから進めてみてください。対応していなければ (2)の方法をお試しください。

使い方は、スマートプラグをコンセントとリモート接続先PCの電源プラグ間につなぎ、スマホアプリでスマートプラグを操作します。

これ以降は、上でも紹介しているTP-Link というメーカーのWiFiスマートプラグを使って実際にセットアップしてみます。

TP-Link WiFi スマートプラグのセットアップ方法

パッケージを開封すると、iPadの充電器くらいのサイズの製品が出てきます。2個セットのほうが割安だったので、2つ買ってみました。

本体の横にはボタンがついていて、押すたびにON > OFF を繰り返します。

さっそく、コンセントに指してみます。

次に、スマホアプリをダウンロードしてセットアップを開始します。

TP-Link Kasa

TP-Link Kasa というアプリを android play store / app store からダウンロードします。

↑のようにアプリの指示にしたがって、アカウントの作成からWiFiアクセスポイントの設定まで行います。セットアップはとても簡単でした。無線は5GHzには対応していないので注意してくださいね。

正しくセットアップが完了すると、アプリにスマートプラグが追加されます。プラグごとに名前をつけることができるので複数管理する場合は分かりやすい名前を付けておきましょう。本体側にも目印を付けておくとよいです。

ここで、スマートプラグが遠隔で動作するか確認しておきます。USB充電器にワットチェッカーとスマホを接続して、実際に充電がON/OFFされるか確認してみました。

PCの電源スイッチを遠隔でONする設定

フリーズしたPCのコンセントを OFF -> ON したとしても、PCの電源を入れる手段がないとリモートで接続使うことができません。 PCのBIOSの設定で 自動で電源 ON する設定があるか確認します。以下のようなメニューがないか確認します。

  • Restore on AC Power Loss (「AC通電再開時の動作」や「AC Power Recovery」という表記の場合もあり)
  • Wake On LAN (WOL)

“Restore on AC Power Loss” は 電源が失われたあと再度通電した際に自動的に起動する機能です。ONにしておくと、コンセントが OFF > ON(抜いて差す) となったときに自動的に起動してくれます。

“Wake On LAN” はLAN上に特殊なパケット(マジックパケット)を送信することでPCの電源をONにできる機能です。マジックパケットは対応する対応のルータや別のPCから送信できます。以下に Wake On LAN のマジックバケットを送信するためのツールを紹介しておきます。昔からある手法なので、ググればたくさん出てきますよ。

(2)スイッチボットを使う方法

BIOSの設定で自動起動のオプションに対応していない場合、(1) の方法は使えないので、遠隔スイッチを使う方法を検討します。

SwitchBot というガジェットで、PCの電源ボタンを物理的に押せるようにします。本体は両面テープで固定できるので、電源ボタンをスマホアプリで制御できます。使い方は公式ページをみてみてください。自分でも試せたらまとめたいと思います。

https://www.switchbot.jp/bot

まとめ

リモートデスクトップなどで遠隔操作しているPCがトラブルで固まってしまったときに復旧させる方法を紹介しました。VPNの機能やネットワーク環境によってはうまく動かない場合もあると思いますが、紹介した方法を順番に試してみてください。スイッチボットは設定は一番難しいですが、うまくやればどんな環境でも動作させることができるのではないかと思います。

スマートプラグ、スイッチボットはスマートスピーカーと組み合わせて家電製品を制御する用途に使い回すこともできますし、比較的安価になってきているので気軽に試してみてはいかがでしょうか。